BOBSLEIGH
ボブスレー競技
ボブスレーとは、前方にハンドル、後方にブレーキを備えた鋼鉄製の「ソリ」のことです。ソリの名称そのものが競技名になっています。この競技には、1人乗り「通称モノボブ」、2人乗り、4人乗りの種目があります。
「モノボブ」は、パイロットが一人で乗り込み、スタートの押し出しから操縦、ブレーキ操作まで全てを担当するボブスレーの種目で、主に女子の競技として採用されています。最大重量はソリと選手の装備を合わせて248.5kg(女子)、ユース大会の最低出場年齢は13才です。
一方、2人乗りと4人乗りは団体競技で、前方に乗る選手をパイロットまたはドライバーと言い、後方に乗る選手(2人乗りは1人、4人乗りは3人)をブレーカーと言います。出場資格は15才以上で、2人乗りは選手の体重を含めて最大390.5kg(男子)/最大330.5kg(女子)、4人乗りは選手の体重を含めて最大631kg(男女混合)です。
スタートでは全員でソリを一気に押し出し加速を与え、すばやくソリに乗り込む必要があるため、選手の呼吸のあったコンビネーションがとても重要です。そして、自分たちの力で加速できるのは、ここだけです。その後は、どんどん加速していくソリをパイロットがハンドルでコントロールし、ブレーカーはひたすら小さくなって空気抵抗を少なくし「おもり」の役目を果たします。
鋼鉄製のソリが最高時速150kmでゴール目がけて一気に疾走する姿はダイナミックで、まさに「氷上のF1」と呼ぶにふさわしいものです。特に興味深く観戦できるのは、スタートです。緊張の瞬間であり、一番の勝負どころです。